こんばんは、なるり(@narurufootmouth)です。
今回は、FXに慣れ始めたけど、なかなか勝てないという方に向けた記事です。
テクニカルやローソク足がだんだんと分かりFXに慣れて始めてくると、決まって自分がエントリーする方向と逆に値動きが起こってしまう不思議な現象が続くことがあります。
そんな経験を持つFXトレーダーは、きっと多いはず。
ここで、「FXはなかなか勝てないなー」とか、「FXは難しい」と諦めてしまう声をよく聞きます。
このような現象が起こる原因は短期的な逆方向の値動きに騙されちゃっていることが非常に多いです。
そこで今回は、そのような状況に陥っていないかもう一度確認するために必要な情報を説明していきたいと思います。
焦って、短期的な値動きに騙されていませんか?
なかなか勝てない人は以下のケースに陥っていることが多いです。
- 大きな急落の後に通貨売ると、急に値が上がって含み損に(逆の急上昇の時も同じ)
- 急に通貨の値下がりが発生し通貨を売ると、逆に値が上がって含み損に(逆の急上昇の時も同じ)
私も以前はこのような状況に良く陥っていました(笑)。
よくよく考えてみると、発生しやすい心理状態があることが分かりました。
1.は、大きな値動きが発生して乗り遅れたと焦って、焦りからエントリーしてしまう時に起こりやすいです。
2.は、自分が考えていた方向と急に逆の値動きが発生し、トレンドが転換してしまったと思い焦ってしまう時に起こりやすいです。
どうでしょうか、上の二つに思い当たる節はありませんか?
共通していることは、急いでエントリーしなきゃという焦りが冷静な判断を奪ってしまっているということです。
このような症状が当てはまる場合、あなたも短期的な値動きに騙されている可能性があります。
よくよく考えてみると、エントリーをするチャンスを逃しても私たちは何も損していませんよね。
急いで間違ったところでエントリーして含み損を掴んでしまう。これこそホントの損失です。
どこまで値動きが見えていますか
短期的な値動きに騙されないようにするためには、どうしたら良いでしょうか。
まずは、以下のチャートを見てください。
これは、ポンド円の10/4~10/13までの4時間足のチャートです。ローソク足が隠れている部分は、この後どうなるでしょうか。
4時間足の隠れる直前までのローソク足から考えると、ローソク足はだんだんと下がってきているので、この後も下がるのかなと思う方が多いと思います。
しかし私は逆で、この後、値が上昇するチャンスをずっと探していました。
実際の私のトレードは以下になります。
10/9と、10/12にポンド円をロングでエントリーしました(通貨を購入)。
その後のローソク足を見ると通貨は値上がりしたので、エントリーは成功していることが分かります。
確かに、4時間足のチャートでは、私のエントリーの直前まで値下がり方向になっていました。
だから今後も値下がりするだろうと判断して、通貨を売る(ショート・エントリー)を行うと、「自分が売ると通貨の値が上がる」という事が発生してしまいます。
私はショートではなく、ロングでエントリーしました。これが今回のポイントです。
短期的な値動きに騙されないようにするために、エントリーよりも長い時間足を確認しよう!
実は4時間足でエントリーする場合では、4時間足の直前のローソク足だけ見ても大きな値動きの方向性は見えません。
つまり、短期的な値動きに騙されないようにするために、エントリーよりも長い時間足を確認しようということです。
そのため、4時間足よりも長い8時間足や日足、週足のローソク足を見て通貨の大きな値動き方向を確認する必要があります。
私の場合は、日足と週足を見ることによって、大きな値動き方向を確認します。では具体的にチェックすることを見てみましょう。
私が普段使っているチャートは、週足、日足、4時間足の3つの時間足を同時に表示しています。この3つのチャートを基に大きな値動きを把握します。
日足から、大きな値動き現在の値動きが上昇中か、下降中か、停滞中かを判断する
まずは、現在の大きな値動きの方向を確認します。値動きのパターンは、エントリーを行う時間足よりも長い時間のチャートを見て上昇中、下降中、停滞中を確認することが大切です。私の場合は、主に日足で判断する場合が多いです。
そして、値動きのパターンを確認するためには、移動平均線を見るのが一番手っ取り早いです。
例えば、私の日足チャート(図の真ん中)では、ピンクの線がありますが、これが75日分の移動平均線となります。
そして、この移動平均線は過去の通貨の値動きによって作られており、この先の未来の値動きの参考になります。
それでは、日足の移動平均線に着目します。
そうすると、75日の移動平均線(75MA)の向きは上向きになっています。
つまり、直近の時間では値が下がっていいますが、75MAの向きと違うので上昇トレンド中に一時的に値が下がっていると判断できます。(押し目を作っている可能性があると判断)
そのため暫くすると、また値は上昇方向に動くことが予想できます。
従って、この一時的に値が下がっているといって、更に「売り」を行うことが危険であるということが分かります。
どうでしょうか、この状態で売りと判断している方は居ないでしょうか。ここの判断を間違えないだけで、相場の読み間違いはぐんと減ると思います
日足や週足でサポートされてたり、抵抗されているラインを確認する
日足から、まだ買い目線はということが分かりました。
次に、日足、週足から抵抗やサポートになるラインを見つけます。
このラインは日頃様々な投資家が目を付けているラインです。
なので、値が反発したりサポートされたりされやすい値を見える化することができます。
見つけたラインは、エントリーの判断を行う4時間足のチャートに表示するとより分かりやすくなります。(上の写真では週足、日足のサポートラインを共通の赤色で引いています)
3つのチャート上の赤の水平線のラインは、週足のローソク足のサポートがされているポイントです。
よく見ると、週足でサポートされるラインは、日足、4時間足でもローソク足をサポートしていることが確認できます。
特に、10/12の4時間足を見ると、一旦大きく値を下げました。EU側のEU離脱担当官バニエル氏が「交渉は行き詰まっている」と発言したため、先行きの不安感からポンドが下落したようです。
そのまま値が下がるのかなと思っていると、週足のサポートラインで値がサポートされ、更に値が上昇していることが分かります。そして、結果的に押し目となる場所になりました。
やはり値下がりは短期的な値動きだったといえます。
総合的に判断してエントリーしよう
以上、気を付けるべきポイントをまとめると、以下になります。
- エントリーよりも長い時間足の値動きの方向性を移動平均線で確認
- 長い時間足で意識されているラインを確認(主に水平線)
意外と判断することはシンプルだと思います。
これを気を付けることで、短期的な値動きに左右されず、大きな通貨の値動きを捉えることができるようになると思います。
まとめ
今回は、短期的な値動きに惑わされないようにトレードをしようということを説明しました。
長い時間足を見てトレードするということは頭では分かっていても実際のチャートでどうやって判断するかに結びつけることはなかなか難しいです。
エントリーた方向と値動きが逆になると悩んでいる場合は今回のポイントをぜひ確認して見てください。
是非何度も自分で実践してみてくだい。