カメラ知識

写真はスマホで十分?デジカメとスマホのセンサーサイズの違いが及ぼす画質の境界線!

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こんにちは、なるり(@narurufootmouth)です。

以前、スマホとデジカメのセンサーサイズの違いを記事にしてみました。しかし、センサーサイズというスペックの観点からなんとなくデジカメの方が良さそうかなという感じで前回の説明にピンときていない読者さんもいるはず。
そこで今回は、スマホとデジカメの画質の違いについて、実際に撮影した写真を用いて話したいと思います。

前回は、スマホとデジカメのセンサーサイズの違いを仕様の面から説明しました

デジカメというと、みなさんはどんなイメージがあるでしょうか?

実は単にデジカメといっても、実は非常に沢山のカメラが当てはまります。例えば、デジタル一眼レフカメラ(通称一眼)、デジタルミラーレス一眼カメラ(通称ミラーレス)、コンパクトデジタルカメラ(通称コンデジ)などがあります。

「一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、スマホと画質は違うよ」とピンとくる方も多いので、今回のデジカメとは、手軽に持ち運べるコンパクトデジタルカメラを対象にして考えてみます。

前回は、センサーサイズの観点からスマホとデジカメの違いを説明しました。

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実際にスマホとデジカメが違うことは分かったけど、「じゃあどんだけ画質が違うの?」っていうことはかなりカメラに詳しい人じゃないとイメージしずらいですよね。

画質とはノイズの差であること

それでは、画質とはどういうことをいうのでしょうか。

実際は画質というと様々な評価項目があり、これこそが画質の一番の要素だということは難しいです。そのため今回はセンサーサイズの大きさの違いが大きく起因するノイズに着目します。

今回は「画質≒ノイズの差」と考えてみましょう。

簡単にいうと、ノイズが少なければより画質が良いと言うことですね。

実際に夜景のシーンで画質を比較

それでは、実際に撮影したスマホとデジカメの写真を比較してみます。

以下の写真をまずは見てください。写真は、夜に羽田空港の展望デッキで撮影した写真になります。

撮影機器 デジカメ(RX100 M4で撮影) スマホ(Xperia Z5 premiumで撮影)
撮影条件 絞りf/1.8、シャッター速度1/40秒、ISO感度1600 絞りf/2、シャッター速度1/32秒、ISO感度1250
写真 羽田空港夜の展望デッキ、デジカメ 羽田空港夜の展望デッキ、スマホ

今回はデジカメとしてSONY製のRX100 M4を、スマホとしてSONY製のXperia Z5 Premiumを使用して比較しました。

パッと見デジカメ(RX100 M4)と、スマホ(Xperia Z5 Premium)は写真の縦横の比率は違えど、同じような画に見える写真になっています。

ただし、乗り越え防止の白い柵を見ると、スマホで撮った写真(右写真)にはノイズが沢山でているため、白い柵がうっすら黒くなっています。

これは、スマホで撮影した写真では、ノイズが強く出ていて写真がノイズに負けていることを示しています。

スマホに比べ、デジカメはよりノイズに対して耐性が強いと言えます。

更に言うと上に示した写真は、カメラ(スマホ、デジカメ両方含む)の適正の露出に足りない明るさの写真になっています。

簡単に言うと、見た目の明るさに対して暗い写真になっているということです。そのため、写真に写っている人物が暗すぎたり、暗いところが潰れたような印象の写真になっています。

実は、デジカメで撮影した写真は、スマホで撮影した写真と同じ明るさになるように露出を低く設定して撮影しています。適正の露出でデジカメで撮影した写真は以下になります。

いかがでしょうか?先ほどのスマホと比較したときのデジカメの写真の撮影条件は、[絞りf/1.8、シャッター速度1/40秒、ISO感度1600]でした。

上の写真の撮影条件は、[絞りf/1.8、シャッター速度1/40秒、ISO感度3200]となります。

つまり、絞りやシャッター速度を変更せずに、ISO感度を2倍にすることでより明るく撮影することができます。

スマホとの比較のデジカメの写真では、空と展望デッキの床はやや黒く潰れて区別しずらい写真になっていましたが、
こちらの画像でははっきりと空の暗い青色と展望デッキの床の色をはっきり区別することができています。

 

考察

「じゃあ、スマホもISO感度1250を倍の2500にすれば適正の明るさになるじゃないか」と思われがちですが、

このISO感度というのは、非常に厄介なものです。

絞りや、シャッター速度はより大きくすれば、明るくなりノイズは減る方向になるのですが、

ISO感度は大きくするとノイズが増える方向になります。

つまり、先ほどスマホとデジカメで比較した写真よりもスマホの写真はよりノイズが沢山のった写真になってしまうということです。

最も基本的にスマホは露出を変更して撮ることができなく、ISO感度も変更できません。そのため、これ以上明るく撮影することもできません。

スマホの撮影自体は、スマホ任せの全オート機能で撮影されるので、どんなシーンでも適正の明るさで撮られます。

スマホとして、これ以上ISO感度を上げることができない(ノイズが許容できない)と判断されたため、スマホでは暗い写真になったといえます。

更に言うと、デジカメではISO3200で設定した写真でもノイズはあまり気にならない写真が撮れていました。これは、スマホのISO感度1250の2倍以上の感度アップですよね。

ここはデジカメがスマホに比べてアドバンテージがあるところですね。

どうして、デジカメはISO感度を大きく設定できたのか?ISO感度を大きくしてもノイズが少ないのか?

これの回答は沢山あるのですが、今回言えることはセンサーサイズの違いです。

センサーサイズは、バケツに例えると分かりやすいです。

バケツが大きいと、水は沢山溜まります。バケツが小さいと水は少ししかたまりません。

バケツに入るゴミがノイズだとしましょう。

大バケツは、水が沢山入っているためゴミが入ってきてもゴミの量は相対的に少ないためあまりゴミは気になりません。(写真とノイズの差が大きいためノイズが見えない)

小バケツは、水が少ないのでゴミが入ってくるとゴミの量は相対的に多くなってしまいゴミが気になってしまいます。(写真とノイズの差が小さいためノイズが見える)

従って、一般的にセンサーサイズが大きいデジカメは、スマホに比べノイズが多く出るような撮影シーン(今回は夜撮影)では有利になります。

 

まとめ

 

なんでもスマホで撮影するような時代になった今、デジカメを持ち出すきっかけになればと思い今回の記事を書いてみました。

是非、デジカメも写真撮影の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

少し専門用語も出てきたので難しいなと思った方ともいるかと思います(もっと簡単に書ければ良かったのですが、すみません、、、)。

ただ、スマホで夜なかなかキレイに写真が撮れないなーと疑問になっていた人がいれば、少しでも疑問を解決してもらえたかな?と期待しています。

分からないことがあれば、コメントを書いてもらえれば嬉しいです。




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