相場分析

1ドル114円を超えて円安続行となるか!?米ドル円の今後の値動きを大胆分析!

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こんにちは、なるりです。

アメリカ大統領選では、まさかのトランプ氏の大統領当選となる大波乱が起きました。今まで過激発言を繰り返していたトランプ氏だけに、政策に不安が残る状態で一時は111円台まで下落しました。

その後の急激な円安で、一時は114円台と急激なV字の値動きになり、現在は113円台後半を推移するといった風に、まだまだ不安定なアメリカ市場。

また欧米では、イギリスのEU離脱後のEU諸国との市場関係について先行きが見えない状態となっており、1ポンド145円をつけた後に下落し現在143円台半ばをつけました。

このような情勢の中で、世界市場の中心であるアメリカ市場は今現在世界から注目されています。このようなときに、ファンダメンタルズ分析では値動きの方向性を決めるのは非常に困難です。今回は、チャートの値動きから今後のドル円の値動きを大胆分析をしてみたいと思います。

今週までの米ドル円の日足のチャートを参考材料にして今後の動向を分析してみる

それでは、今回は今週末の米ドル円の日足チャートを用いて、今後米ドルの価格が上昇するか下降するか分析し、予想をして見たいと思います。果たして、来週以降の相場は、動きが見えやすい相場になっているのでしょうか。

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米ドルの価格が上昇すると読み取れるテクニカル要素

上昇を表している要素をあげると以下の点になります。

  1. 斜めの青線の下降トレンドラインを上抜けした
  2. 水平の青線のラインで下値がサポートされた
  3. 直近でボリンジャーバンドが上向きに変化

1.斜めの青線の下降トレンドラインは、3月の1週目から12月の1週目に引かれたローソク足の高値を抑えていたラインとなっています。現在このラインは、強いサポートラインになっています。10月の1週からラインを上抜けて上昇した米ドルはアメリカ大統領選の際に、一時ライン際までローソク足が下降しました。しかし、このラインに支えられて上昇を開始し現在まで上昇し続けています。大統領選のような重要な転換点で下値を支えられるということは非常に強いサポートラインになっていると言えます。

2.水平の青いラインは、過去にローソク足の頭を抑えており、抵抗となっていたラインです。しかしラインを上抜けした後、下がってきたローソク足をサポートし下降から反転して上昇の動きを見せています。つまり、抵抗からサポートするラインに変化したことが分かります。

3.ボリンジャーバンドが上向きに変化するということは、直前のローソク足が上向きに変化してきたことを表します。つまり、最近は米ドルが買われやすい状況になっていると言えるでしょう。

米ドルの価格が下降すると読み取れるテクニカル要素

対照的に、下降を表している要素をあげると以下の点になります。

  1. 一番上の水平の赤ラインで高値を抑えられて反転する可能性
  2. 上から二番目の水平の赤ラインで高値を抑えられて反転する可能性
  3. RCI9(青)がやや下向きに変化している

1.一番上の赤ラインは、過去の1月のローソク足の下値をサポートしていたラインです。今年は、このラインを下に抜けて下降トレンドの傾向が続いてきました。直近は値上がりするかもしれませんが、この赤ラインが次は高値の頭を抑えて反転し、価格が下落する可能性も考えられます。

2.上から二番目の水平の赤ラインは今年の2月にローソク足の頭を抑えられたラインとなります。1月に価格が落ちてきましたが、一旦の反発を起こし、値が戻る動きを見せましたが、この赤ラインに止められ、そこから更に価格が下がるという動きを今年は見せています。直近のローソク足でも、この赤ラインで一旦ローソク足の頭を抑えられています。ここから反発すると、今年の2月以降のように価格が下落する可能性が考えられます。

3.直近のRCI9(青)は天井(100%)付近から下り始め、一旦横ばいになりましたが、その後下向きの動きを見せています。RCI9が一旦底(0%)まで下がる動きをみせれば上昇の勢いは弱まり、下降の勢いが強まってくると考えられます。

結局のところ、今は様子見が一番!

テクニカルから、上昇・下降が読み取れる部分を考察してみましたが、正直なところ現状のチャートを見て上昇する、下降するという予想を決めつけるまでの根拠は見えませんでした。

逆を言うと、今回上昇・下降が読み取れるというポイントを挙げましたが、このポイントの根拠が崩れるかどうかを確認して今後の方向を見定めることが重要です。

現状のまま相場の動きは予想できませんでしたが、上昇と判断するポイントと下降と判断するポイントは分かりやすいと思います。このポイント付近でチャートがどのように動くか楽しみながら、来週以降の相場に取り組んでいきたいと思います。




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