
はじめに:初めての厳島神社に、心が静まる旅を
先日、私は念願だった広島・宮島を訪れました。目的はもちろん、「厳島神社」をこの目で見ること。
世界遺産にも登録されたこの神社は、海に浮かぶようなその姿が有名で、写真で何度も見ては憧れていました。
「広島にある厳島の神社のついてのおすすめ」や「初めての宮島観光」などの検索キーワードでこの記事にたどり着いたあなたも、きっと同じような想いをお持ちかもしれません。
本記事では、私自身の実体験をもとに、アクセス・グルメ・参拝のポイント・鹿とのふれあい・おすすめの時間帯まで、わかりやすく丁寧にお伝えします。
宮島観光は「あなごめし うえの」から始まる
宮島に行く前に、まず立ち寄っていただきたいのが、JR宮島口駅から徒歩すぐの場所にある「あなごめし うえの」です。
ここは創業明治34年の老舗で、あなご飯発祥の店としても知られています。
私が訪れたのは平日の朝10時頃。すでに数組の先客が待っていました。
待っている間は併設のカフェ「epilo」でゆったりと過ごせるので、時間を忘れてしまうほどです。
そして、いよいよ運ばれてきた名物「あなごめし」。木の箱を開けた瞬間に香る炭火焼きの香ばしさ、ふっくらとした穴子と絶妙なタレのバランス。「旅の味って、こういうことか」と思わせてくれるひと皿でした。
フェリーで宮島へ:アクセス方法と大鳥居の感動
食後、徒歩数分で宮島口フェリー乗り場へ。フェリーはJR西日本と松大汽船の2社があり、いずれも所要時間は約10分。
私はJRのフェリーを選び、出航するとすぐに見えてきたのが、あの厳島神社の大鳥居。
まだ距離があるにも関わらず、海に浮かぶその姿はとても存在感がありました。
青い空と海、そして朱の鳥居——。移動そのものがすでに「旅の一部」になっている感覚でした。
実際に訪れた厳島神社の参拝ルートと見どころ
朱の社殿と潮のリズム
私が訪れたのは干潮の時間帯。海水が引いた海床の上に、社殿が凛と建っているその姿は、まさに日本ならではの信仰のかたち。
建物の朱と、空や海の青とのコントラストが本当に美しく、自然と心が落ち着いていくのを感じました。
回廊と能舞台
ゆっくりと回廊を歩きながら、足元に響く木の軋みと、海の音。
途中に見える能舞台では、かつて神事の際に舞が奉納されたそうです。
そんな歴史と芸術が交わる空間を歩くたびに、自分の中の感性が静かに研ぎ澄まされていくのがわかりました。
宮島の鹿たちとすれ違う不思議な時間
境内を出てふと振り返ると、鹿が静かにこちらを見ていました。宮島の鹿は、奈良と同様に神の使いとされています。
人懐っこくて、でも控えめで。まるで島全体が、訪れた人に「急がなくていいよ」と語りかけてくれているような、そんなやさしい空気に満ちていました。
表参道商店街で味わう宮島グルメ
参拝を終えたあと、私は表参道商店街へ。
もみじ饅頭、焼き牡蠣、レモンスカッシュ……どれも気になるものばかりでしたが、特に心惹かれたのが「揚げもみじ」。
あまりに食に集中しすぎて、写真を撮り忘れてしまいました。。が、
外はカリッ、中はあつあつのこしあん。歩き疲れた体に、甘さがじんわり染み込んでいきました。
また、抹茶入りの焼きたて「もみじ饅頭」も絶品。持ち帰り用にいくつか購入しながら、「次は誰を連れてこようか」と想像を膨らませていました。
日帰りモデルコースとしてのおすすめ
今回の私のスケジュールは以下の通りでした:
- 9:30 宮島口到着 → 「うえの」で朝食
- 10:30 フェリーで宮島へ
- 11:00〜13:00 厳島神社参拝+鹿とのふれあい
- 13:30〜15:00 商店街散策・グルメ・お土産選び
- 15:30 フェリーで宮島口へ帰還
日帰りでも、じゅうぶんに厳島神社の魅力を体感できました。
まとめ:観光以上の「気づき」をくれる島
宮島と厳島神社は、観光地というよりも、「気づきの場」でした。
潮の音、木のぬくもり、鹿の静けさ、人の流れ——そのすべてが、私の感覚をひとつひとつ呼び起こしてくれました。
あなたがもし今、「少し立ち止まりたい」「日常から一歩だけ離れてみたい」そんな気持ちを抱えているなら、宮島はその答えのひとつかもしれません。
私にとってはそうでした。そしてきっと、あなたにとっても——。