こんにちは、なるりです。
FOMC議事録公表の結果に注目していた投資家は多かったはず。しかし、蓋を開けてみたら、意見も分かれ利上げに関しても明確に示されませんでした。
未だ相場の動きに影響するようなニュースが無い中で、相場は現在どんな動向をするのでしょうか。チャートを使って今後の値動きを考察してみたいとお思います。
三角持合いは抜けてきた感があるけれど…
前回FOMC議事録公表前にチャート解析をしたページは以下になります。参考にしてください。
またまたドル円が100円を切ってきた。今後のドル円の向かう方向は?
日足のチャートを使って考察をしてみたいと思います。今回のチャートはドル円です。前回FOMC前のチャートでは、三角持合いの状況でした。
方向的には、やや円高傾向が強いが三角持合いを売りと買いのどちらの方向に抜けるかを注意しましょうと記載させてもらっていました。
今回のチャートを見るとどうかというと、やや三角持合いをやや上方向に抜けるようなドル買い方向に値動きが見られます。
これは、一旦1ドル100円切るような状況が何回もあったのですが、100円付近で強い反発力があり101円付近まで持ち上げることになりました。
100円付近の水平抵抗線が非常に重要視されている
つまり、100円から下がるか、上がるかのというところに沢山の投資家・資金が集中していたということが分かります。100円というキリが良い数値も多数の投資家の意識する理由になります。
ここで、何回も支えられているという状況が、投資家に頭の中にインプットされていると思います。そのため、100円からロングを仕掛ける投資家が増えたと考えられます。したがって、暫く今後も100円付近から抵抗されることが増えるのではないかと考えられます。一方、ローソク足の上限も101円頭で抑えられています。そのため暫くは、値動きが小さな状況が続くことが予想できます。
三角持合いを抜けてレンジ相場が形成されつつある
緑と青のラインで結んだ「三角持合い」を何とか上に抜けようとしています。しかしながら、上昇幅も小さい現在レンジ相場が形成されつつあります。この時上昇(または下降)のトレンドが出ていないため、レンジ相場の形成が考えられます。レンジ相場では大きなpipsを取ることは難しいため、リスクが高い取引になってしまいます。そのため、上昇または下降のトレンド相場が形成されるようになるまで待つ戦略がおすすめですね。ただし、EMA10で表示している線に対して、ローソク足の頭が抑えられています。そのため、EMA10のラインを抜けれなかった場合には、ドル売りが発生し100円付近で逆張りトレードを考えている投資家のポジションを巻き込みながら価格が下落することがあり、注意が必要です。レンジ相場に移行しつつあるため、短期的なトレード方向は明確になっていません。
RCIも下から上昇の動き
次にRCIのインジケータを見てみましょう。短期のRCI(青)は、RCIの底付近からの上昇となっており、また中期のRCI(赤)も少し上向きを表しています。そのため短期的には、チャートは上昇することが予想できます。一方、日足レベル以上(週足、月足)のチャートでは、下降トレンドは継続しているように見えます。したがって、短期のRCIが下がってくるようなタイミングで売り戻りを狙うのがポイントになりそうです。
まとめ
今回は、ドル円のチャートの分析を行いました。現状は、明確な方向性は出ておらず、ややレンジ相場に移行するように見られます。そのためレンジ相場になった場合には、長期足(週足、月足)の方向も参考にしつつ明確なトレンドの方向性がチャートに現れるのを確認してポジションを持つようにすることがおすすめです。